本物を知らなかった日本人

 え〜 恒例エリックの週末レポートです。
と言いましても今回は先週廻りすぎたのでネタがたまってしまい、9/28の物をお送りします。
 今回のタイトルは 今更そんなものがと言った感じではないでしょうか?
いや、それがそうなんです。
 いまや日本中に溢れているイタめし屋。どこでもいつでもスパゲッティやピザは、気軽に食べれますね。そして比較的そこそこおいしく、いや〜あそこの店はまずかったと言うことがなくなりましたよね。それは、パスタもソースもその他のイタリア食材も多数日本に輸入されるようになり、それを使えばほとんどが同じ味にできるようになったからなんです。各地のショッピングセンターの中にある千円以下で食べれるスパゲッティーやピザはこの手で作られたものばかりです。それぞれの店においてあるパスタや缶詰やチーズのパッケージが同じですから。
 だから本当のシェフがいなくてもあの味が実現できるからです。当然家庭でも簡単にできるようになり、休日になると「俺がパスタ作るわ!」なんて言える様になりました。
 で、それで味慣れしていたところ、何言ってんだとばかりに、イタリアから本物が上陸してしまいました。日本在住のイタリア人たちも騒然デス。あのジローラモ氏も早速テレビで絶賛してました。
 その名は、「EATALY」 イータリーと読みます。EATとITALYを併せた造語だそうで、イタリアでもこの名前で展開しているそうです。
 場所は、各国大使館もそばにある代官山駅前。因みにイタリア大使館は、三田ですが。以前東急が開発し、何だか解り難いファッションブティックが多数あった所をリニューアルしたもの。

 中身はと言うと、イタリア食材の販売コーナーとそれを使ったレストラン、カフェ、パン工房、スイーツ工房。とにかくオールイタリア。それも今まで未入荷の物が多くを占めており、しかも多くがオーガニック系。その点価格は高めだが。
 試食もたくさんあり、これな〜に というものも多い。シェフや職人はほとんどが3週間前にナポリから来たばかりとの事で、店内中 イタリア語。日本人スタッフたちも必死にイタリア語で対応している。
 前段長すぎですね。本題へ。
食いしん坊エリックは奥さんと当然並んでも本場ナポリ職人が作るピザとスパゲッティのランチセットを食べたわけ。座った席が、オープンキッチンに面したカウンターだったので手捌きは一部始終見えた。鼻歌交じりの青年だが、手捌き、こね捌きは よくテレビでも見るコンテストに出ている人並み。ピザは焼くだけの職人もいて、絶えず薪の状態を見て釜の温度をかなり気にしている。二人のコンビネーションも凄くかなりオーダーが入っているのにあっという間に焼きあがって出てくるのにも驚き。ピザは少々お時間かかりますは、プロの店ではないぞ。ただ早い所は、チンだ。(笑)
 熱々のポモドーロバジルピザが目の前に。切れ目は入っておらず、ナイフとフォークで本場は食べるのだ。でも簡単に切れる。この時点で生地が違うのが解る。ピザソースのトマトの味が奥深い。すっぱさが微塵もない。生地は、もっちりしっとりで、なんだこの食感!これがピザならば今までの物はな〜に?
 次ぎ急いでスパゲッティ。ツナが入っているものだが、麺と具が見事に混ざり合っている。何でだ?何と麺が少しざらざらしているではないか!日本の麺は、つるつるしているのに。聞いてみると具が麺になじむよう考えられたこの麺が一番なんだよとの答え。なるほど。本場もんは本場でなければ食えね〜よ とはよく言ったもんだ。でも今は、この通り食べれるようになった日本は凄いね。
 本物には、販促はいらないか?いやいや 本物知らないんだから、今まで。
EATALYさん!こんないリポートしたんだから。!広報・販促のことは、販促ジャパンに相談してみてください。
 http://www.hansoku-japan.com